全国戦史関連資料館のご案内

こちらのページでは、先の大戦がもたらした悲劇や労苦の歴史を正しく後世に伝えるために、関連する資料などを収集し展示している全国の施設をご紹介します。戦史検定にも多いに役立つ貴重な情報を得られることと思います。
★戦史検定合格者への特典(初級・中上級共通)

靖国神社 遊就館 茶寮「結」10%OFF
「大和ミュージアム」入館料20% OFF(2025年2月の長期閉館までで終了)
「海軍司令部壕」入館料50% OFF
「那須戦争博物館」入館料50% OFF

【関東甲信越】

遊就館/東京都千代田区九段北3−1−1 TEL 03-3261-0098

東京・九段の靖国神社の国のために尊い命を捧げられた英霊のご遺徳に触れんがために創建された宝物遺品館。中国の古典、『荀子』勧学篇「君子は居るに必ず郷を擇び、遊ぶに必ず士に就く」から「遊」「就」を依り名付けられた。
神社御創立130年の平成14年、本館を全面改装、展示手法・展示内容も一新し、更に映像ホールを備えた新館を増設。ガラス張りのホールの中に零戦を初め、野外展示物を収納し、世代を越え、多くの方々が訪れている。ゆっくり参観して、映像を鑑賞すると、ゆうに半日を消日するため、「遊就館友の会」に入会して何度も参観するのがオススメ。

那須戦争博物館 /栃木県那須郡那須町高久乙2725 TEL 0287-76-1510

那須御用邸に隣接する那須戦争博物館は、終戦を満州でむかえ、辛苦のシベリア抑留生活を経験した名物館長栗林白岳さんが私財を擲って収集した実に1万5000点の資料が展示されている。幕末の英雄や、明治大帝の御宸筆、かたや、映画の撮影のために作られた戦車や、大和ミュージアムに匹敵する巨大な軍艦の模型など、これを全て栗林館長個人の熱意で集められたのかと思うと頭の下がる珠玉の数々の資料が展示されています。

平和祈念展示資料館 /東京都新宿区西新宿2−6−1 TEL 03-5323-8709

平和祈念資料館は、今次の大戦が、昭和12年盧溝橋付近で勃発した日中両軍の衝突をきっかけとし、ヨーロッパ大戦とも連動して、8年間にも及ぶ長い戦争となり、この間、戦禍は国民に大きな犠牲と労苦を強い、終戦直後にも、混乱のなか、海外には多くの軍人・軍属や民間人が残され、戦いが終結したにもかかわらず、ソ連やモンゴルの地域に強制的に抑留された方々がいました。その方々が日本に帰るまでの道のりは大変厳しく、多くの方々が命を落としました。
これらの悲劇や労苦の歴史を後世に伝えるために、体験された方々の証言や関連資料などを収集し、展示しています。

記念艦 三笠 /神奈川県横須賀市稲岡町82−19 TEL 046-822-5225

日露戦争に於て東郷司令長官が座乗した連合艦隊旗艦三笠は、日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊と対馬沖で戦い、海戦史上例を見ない圧倒的勝利に大きく貢献しました。
日露戦争は、帝政ロシアの極東進出により、存亡の危機に立たされた日本国民一人一人が力を合せて戦い抜いた防衛戦争であり、この戦いに勝ったことにより、日本は独立と安全を維持し、世界の抑圧された諸国に自立の希望を与えました。大東亜戦争敗戦後、占領軍の命令により大砲、マスト、艦橋などが撤去され、見る影もなく荒れ果てましたが、昭和36年(1961年)に現在の姿に再建されました。艦内では、日本海海戦をジオラマで再現しています。

しょうけい館 /東京都千代田区九段南1-5-13共同ビル九段2号館 TEL 03-3234-7821

靖国神社の大鳥居を出て参道を下っていくと昭和館があり、さらに下っていくと「しょうけい館」があります。しょうけい館は、平成18年3月に開館し、(財)日本傷痍軍人会が厚労省の委託を受け運営しています。戦傷病者の方々の労苦をお伝えしようと戦傷病者と援護の歩み、映像資料、寄贈された展示物を興味深く展示構成しています。野戦病院ジオラマや特別展示、そして、図書閲覧室、各種情報検索も充実し、証言映像も貸し出しています。
ここの空間は、他では得られない貴重な情報に満ちています。館名の「しょうけい」は、後世に語りつぐという「承継」からきています。

彰古館 /東京都世田谷区池尻1-2-24(自衛隊三宿駐屯地 陸上自衛隊衛生学校内)

彰古館は戦時医療を中心とした史料館です。
昭和31年1月27日、陸上自衛隊衛生学校 教育部 教材課に設置された「参考品展示室」を母体として、軍事医療の史料を収集・展示している医学情報史料の公開施設です。博物館法に準拠して専従の学芸員を配置した自衛隊唯一の資料館でもあります。どなたでも見学出来ます。要予約。(見学は平日のみ)。
施設紹介記事)「彰古館」 (戦史検定スタッフブログ)

【中 国】

大和ミュージアム /広島県呉市宝町5−20 TEL 0823-25-3017

呉海軍工廠が設置され、戦艦「大和」を建造した東洋一の軍港呉市。戦後は世界最大のタンカーを数多く建造するなど、臨海工業都市として発展し、日本の再興に貢献しました。
平成17年開館の大和ミュージアムは、日本の近代化の証でもある造船、製鋼を始めとした各種の「科学技術」を紹介し、我が国の歴史と平和の大切さを深く認識し、科学技術立国日本に寄与することを目的としています。何といっても「男たちのYAMATO」撮影に使われた1/10スケールの戦艦大和は圧巻!ミュージアムグッズも充実しています。

回天記念館 /山口県周南市大津島1960 TEL 0834-85-2310

大戦末期、“戦局を逆転させる”という願いを込め誕生した人間魚雷「回天」。大量の炸薬を搭載し、人間が操縦して敵艦に体当たりするという魚雷型特攻兵器で、隊員の訓練基地が置かれた大津島に史実を語り継ぐために建設され、「回天」に関わる遺品・資料の展示を中心に、当時の時代の背景、生活などをパネルで紹介していて、視聴覚コーナーなどを備えています。
徳島から連絡船で渡った大津島は、島全体が、かつての基地の名残を所々に残しています。島全体が、窮地に立つ祖国を守るため、ここから出撃していった多くの若者を慰める慰霊の場所でもあります。

海上自衛隊第一術科学校 /広島県江田島市江田島町国有無番地 海上自衛隊第一術科学校

江田島の第1術科学校の、大正6年に兵学校生徒の精神教育の場として建築された歴史ある大講堂や、明治26年に海軍兵学校生徒館として建築された赤煉瓦の幹部候補生学校庁舎では、NHK制作の「坂野上の雲」の撮影が行なわれています。昭和11年に建築された教育参考館には、戦前からの貴重な資料等を約1,000点を展示しています。また、第1術科学校では、防衛省が大学生向けに、陸海空自衛隊を研修し体験できる意義深い内容の「大学生等サマーツアー」なども行なっています。
施設紹介記事) 海上自衛隊「第一術科学校」「幹部候補生学校」 (戦史検定スタッフブログ)

【九 州】

知覧特攻平和会館 /鹿児島県川辺郡知覧町郡17881 TEL 0993-83-2525

特攻平和会館は大戦末期、沖縄決戦において特攻作戦に参加した隊員の遺品や関係資料を、当時の真の姿を後世に残し、恒久の平和を祈念することを目的に展示しています。小泉元首相がここを訪れて、在任中に靖国参拝を欠かさなかったのは有名な話です。
展示ホールには、鹿児島県手打港の沖約500メートル、水深約35メートルに海没していたもの引上げた零戦が、戦いの激しさを静かに物語っています。

施設紹介記事)「知覧特攻平和会館」(戦史検定スタッフブログ)

関連映画)「俺は、君のためにこそ死ににいく」(戦史検定スタッフブログ)

関連施設) ホタル館 富屋食堂 (特攻の母として慕われた「鳥浜トメ」さんの食堂です)

海軍司令部壕 /沖縄県豊見城村字豊見城236  TEL 098-850-9342

「壕は語る」  「沖縄県民かく戦えり」。当時のままの手掘り跡の残る壕が見学できます。なかでも幕僚室では、手投弾自決したときの破片のあとが当時のままくっきりと残っているのが印象的。

万世特攻平和祈念館 /鹿児島県南さつま市加世田高橋1955番地3 TEL 0993-52-3979

戦争末期、日本軍の攻撃は特攻ただ一つ、日本三大砂丘の吹上浜にあった終戦間際のわずか4ヶ月間使用された陸軍の特攻基地“万世特攻基地”ここから201名の若者が出撃し命を落としました。
万世特攻祈念館の中へ入ると、砂に埋まった軍用機が出迎えます。 この飛行機は、“零式三座水上偵察機”で、平成4年に吹上浜より引き上げられ1階の中央に展示され、この迫力が平和への願いを強固なものにしています。

鹿屋史料館 /鹿児島県鹿屋市西原3丁目11−2 TEL 0994-42-0233

鹿屋航空基地は、昭和11年鹿屋海軍航空隊に始まり多くの戦闘に参戦し、捧げた尊い命を悼み、歴史を伝えるため、昭和47年新史料館を設立。改めて、明治維新による海軍の誕生から、終戦によって海軍が終焉するまでの間の、日本近代化の時代を背景とした海軍航空隊の歴史を展示しています。
海軍航空隊の誕生と以後の発展の足跡、海軍の歴史最後に位置する神風特別攻撃隊に関する展示などの旧海軍航空隊の興亡の軌跡と、その後、海上自衛隊航空部隊として再建された歩みを伝える展示資料約5,500点を開示するために、新史料館を開設し展示してあります。