第7回戦史検定合否を通知いたしました。

 去る十二月八未明、第七回戦史検定合否を通知いたしました。(12月中旬になっても合否通知がお手許に届かない方はお問い合わせください)

 

 過日は大正大学のキャンパスの一隅をお借りして開催致しました「第七回戦史検定」に多くの皆様のご参加をいただき、誠に有難うございました。一年に一回の本検定を心待ちになされている全国の有志の方々の御蔭もございまして、本年も無事滞りなく終了することができました。

 

 今回も受検者層の拡大が進み、十代それも小学生から中学生、北海道から沖縄にまで受検者が広がりましたことは、大変喜ばしく感じて居ります。検定事業の趣旨に賛同いただいた方々が増えて参りましたことに改めて心より感謝申し上げる次第であります。

 

【 注 意 事 項 】

 

1)取得点数の開示は致しませんので予めご了承下さい。

 

2)合格者には「合格証」とカードサイズの「認定証」をお送り致します。

 

3)合格者の皆さまには、取得点数の目安として「クラス」が記載してあります。

 

4)不合格者の皆さまには、「敢闘賞」(結果通知書)をお送り致します。

 

5)検定合格者には特典がございます。ご利用の際には認定カードを各施設にてご提示下さい。(認定カードに有効期限はありませんが、特典は変わる場合がございますので随時、戦史検定ホームページ等でご確認下さい)

 

6) 本受検結果を発信しました12月8日は、言わずと知れた大東亜戦争の開戦となった日でございます。真珠湾、マレー半島を始めとした戦線にて果敢な戦いが始まりました感慨深い日でございます。

問題作成部長による講評

 

第7回戦史検定の受検有難うございました。

 

問題作成部長より、今回の検定結果について所見を申し述べます。

 

今回は、問題文の内容をより踏み込んだものにする一方で、設問の方向はより普遍的なものにすることを基本といたしました。よって、初級の合格率、平均正答率は8割を超えましたので、受検者の皆様も手ごたえを感じたものと思います。

 

その中で、唯一正答率が7%と低かったのが、第8問の「関東軍特種演習」を問う問題でした。いわゆる「関特演」は、「関東軍特別大演習」という呼称で広まっており、受検者の方々にも少なからぬ影響があったようです。

 

中上級では、合格率、及び正答率が、例年どおり6割余でありましたが、71%以上の正答率の問題も40問あり皆様のレベルは総じて上がってきております。では、難しかった問題を具体的に示します。正答率が30%を切った問題は7つでした。特に第59問の阿波丸事件への米国の対応を問うものは14%しか正答がありませんでした。この正解は、米国が非を認め賠償に応ずると回答した、ということでした。それ以外の問題では、独ソ戦を受けて出した「情勢ノ推移に伴フ帝国国策要領」を問うもの、アンダンマン諸島を拠点とした英印連絡遮断作戦を問うもの、1航艦長官であった寺岡謹平中将を問うもの、「ルーズベルト」ニ与フル書がアナポリス海軍兵学校に展示されていることを問うもの、空母「信濃」の改装理由の1つが主砲運搬船の沈没であったことを問うもの、そして兵学校の五省を問うもの(正解:気力に缺(か)くる なかりしか)でした。

 

ここで、初級受検の皆様にお詫びがございます。第36問の戦艦「長門」を問う問題文中に最後は「水爆実験の標的に供された」とありましたが、これは「原爆実験」の誤りでした。文脈上、選択肢上では解答に影響はないと思いますが、ここで悩まれた方には陳謝いたします。

 

今年度は、検定前に、出題範囲年表をHP上に公開しましたが、来年度もこれを基に問題作成を行いますので、どうか、ご活用ください。

 

また、当協会では、皆様から寄せられたアンケートを十分に検討して次回に臨む所存ですので、どうか引き続き、本検定にご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 戦史検定協会問題作成部長

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