当協会顧問・小田村先生逝去

 十二月九日、当協会顧問で、元拓殖大学総長、日本会議副会長の、小田村 四郎先生が享年九十四歳で逝去なされました。

 小田村四郎先生は大正12年山口県生まれ。東京帝国大学より学徒出陣で陸軍に入隊。陸軍経理学校に入校し、陸軍航空本部経理部で終戦。戦後は学窓に戻られ、卒業後は大蔵省(現財務省)に入省。大蔵省主計局主計課長、名古屋国税局長、防衛庁(現防衛省)経理局長、日本銀行政策委員会大蔵省代表委員 行政管理庁(現総務省)行政管理局長、行政管理事務次官、農林漁業金融公庫副総裁、日本銀行監事などを歴任し、平成7年~15年に拓殖大学の総長を務められました。

 保守運動にも精力的に関わり、日本会議副会長や日本李登輝友の会の会長を務め、保守系書籍を出版する明成社を経営しました。

 

 戦史検定の顧問をお願いに上がった際も、ご快諾頂き、以下のメッセージをお送りいただきました。

 

『歴史を奪われた民族に未来はありません。ハワイ然り、満州然りです。

 

過ぐる大東亜戦争は、国家の存亡を賭し、国の総力を挙げて戦った戦争でした。世界戦史に前例なき特攻攻撃に示されるように、忠勇なる我が特兵は祖国防衛のために尊い一命を捧げました。しかし残念ながら戦後教育で育った人々は、自国の尊い戦史を教えられず、それ故に知らない人が多いのが現状です。出来るだけ多くの人々、特に若い方々がこの検定に参加し、祖国の真の歴史を学んで頂くことを期待しています。

 

さらに、本事業の収益金は、かつての戦場に戦友や遺族によって建立された多くの慰霊碑、顕彰碑の保全、修復に充てられます。そのためにも本事業の成功を心から祈ります。』

 

 先生は軍隊経験の他に官僚、教育者、また経営者として多彩かつ豊富な経歴を持たれ、尚且つそれらに留まらず何より愛国者として当協会に御指導を賜りました。

 当協会の顧問として賜りましたこれまでの御薫陶と御厚誼に対し、衷心から感謝するとともに、今後も先生の教えを土台に努力する所存です。戦史検定協会一同、ここに謹んで小田村先生の御冥福をお祈り申し上げます。

コメントは受け付けていません。