本年(令和2年)に開催予定でありました「第11回戦史検定」につきましてお知らせ申し上げます。
平成22年に「第1回戦史検定」を立ち上げて昭和の戦史、とりわけ大東亜戦争の歴史を学び伝える検定事業と、朽ちかけた戦歿者慰霊碑の保全事業の二つに取組んで早十年が経過し、多くの皆様の賛同と参加と支援をいただいて参りました事に深い感謝を申し上げます。
然るに、本年に入りまして中国武漢市に端を発しました新型コロナ・ウィルスの猛威が日本並びに世界に蔓延、拡大し、多くの感染者と死亡者を発生するに至りました。多くの犠牲となられた方々には、心からのお悔やみを申し上げるとともに、闘病中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。
二ヶ月にわたった非常事態宣言が全国的に解除されましたが、 有効なワクチン開発に時間がかかっていることから第2派感染拡大などの懸念は容易に払拭できないと考えられます。東京、大阪の会場に全国から多くの受検者に集まっていただく「戦史検定」も、国や自治体から施行中止要請等がなされた場合には、検定試験の中止により、受検者の皆様の交通手段、宿泊予約のキャンセル費用などのリスクが予想され、また実施の為の安全確保には困難が予想されます。
これを受け、実行委員会会議での協議の結果、苦汁の選択として本年の戦史検定を来年への延期を決定する事に致しました。
十回の積み重なりの中で盛り上がって来ていただけに残念な思いが残ります。また何よりも、よりよき成績をと研鑽をなさっていた方々には、誠に申し訳なく存じます。
状況推移を見極めた上で来年度は平常開催で進めて参ります。その間は、第10回検定収益を活用したミャンマー(ビルマ)での慰霊碑保全事業を完了させると共に、 過去問題の販売や、受検者層の受検意欲を確保するツールのアイデアを具現化していく事、或いはウェブサイトでの検定にシフト出来るか等の協議に万全を期して参ります。
更なる発展、拡大を目指して本年は鋭気を養い、来年以降に賭けて行きたく存じます。皆様には、ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご了解いただきたく存じます。これからも宜しく御願い申し上げます。
令和2年5月25日