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 かつての戦地に建てられた数々の慰霊碑がいま、草生し朽ち果て、壊されるがままになっています。これら慰霊碑を建立した方々がご健在のうちに保全の手立てを講じなければならないと、状況を憂う有志が集まりこの組織が発足しました。当協会では検定事業の収益を基に慰霊碑の保全と補修を行うため、現状を調査し保全方法を検討しています。

 

****** 実 績 ******

 

戦史検定の収益は、下記の通り、国内外の慰霊碑保全費用に充てております。

 

第1回(平成22年)・・・ガダルカナル島アウステン山慰霊碑保全費

第2回(平成23年)・・・福島県遺族会へ東日本大震災で倒壊した慰霊碑保全費

第3回(平成24年)・・・パラオ本島慰霊碑整備費用、密林化した敷地の伐採、清掃(人材派遣)

第4回(平成25年)・・・グアム島ジーゴ地区平和慰霊公苑慰霊碑修復、人材派遣経費

第5回(平成26年)・・・フィリピンセブ島 南方第十四陸軍病院慰霊碑修復

第6回(平成27年)・・・ガダルカナル島 陸軍第二師団勇会建立の慰霊碑の補強工事

第7回(平成28年)・・・熊本県護国神社

第8回(平成29年)・・・熊本県護国神社

第9回(平成30年)・・・マリアナ諸島の慰霊碑保全費

 

 

第2回 福島県遺族会へ東日本大震災で倒壊した慰霊碑保全費

福島県遺族会を通じ、東日本大震災で破損した福島県内慰霊碑の修復を支援いたしました。検定料収入と寄付金を同遺族会に寄贈いたしました。

倒れた部隊史石碑(左)と、忠魂碑が倒壊した台座(右)

台座から離れて横たわる忠魂碑

 

部隊史を記した石碑と、台座に戻った忠魂碑。二本松市岳下にて。

 

台座から外れ落ち、割れてしまった忠霊塔

修復された大山地区忠霊塔

 

当会が寄贈できたのは、これら慰霊碑修復費用のごく一部に過ぎませんが、それでも戦史検定を受験し、ご寄付をくださった皆様の善意を届けることができ、このように修復された姿をご報告できるのは何より喜ばしく存じます。

 

 

第3回 パラオ パラオ本島慰霊碑整備費用、密林化した敷地の伐採、清掃

 before ⇔ after 

 

 

第4回 グアム 平和慰霊公苑慰霊碑修復、人材派遣

before ⇔ after


ペンキ塗りの様子

重機を使用

 

密林化した慰霊碑までの通路を伐採し、開通  before ⇔ after

 

 

第5回 セブ島  南方第十四陸軍病院慰霊碑修復

 

 

第6回 ガ島

陸軍第二師団勇会建立の慰霊碑の補強工事

 

 

第7回・第8回 熊本県護国神社(震災で崩れた護国神社内慰霊碑修復費用)

<現状写真> 修復は本殿、拝殿修復のあとになります。

海軍慰霊碑
大東亜殉難碑
独歩106会慰霊碑

 

 

第9回 マリアナ諸島の慰霊碑保全

 

 

 

特集レポート 慰霊碑の現状を考える

第1回

「知られざる海外慰霊碑の現状」 2005年11月22日「SAPIO」掲載記事(笹幸恵)

 

第2回

「玉砕の島の慰霊碑が泣いている」 2007 年8 月「諸君」掲載記事(笹幸恵)」

 

第3回(第1回戦史検定基金の報告)

「ガダルカナル島における慰霊碑の現状について」 2011年5月 戦史検定調査部(井上達昭)

 

第4回

「福島県慰霊碑修復事業支援について」2011年12月 戦史検定協会実行委員長(笹幸恵)